(2004年10月17日掲載) 
 花開く未来へ 浜名湖花博を終えて(4)ボランティアの活躍 人づくり、最大の成果

 大型イベントで育った多くのボランティアは、本県の貴重な財産だ=浜松市村櫛町の花博会場
約五百人のボランティアが手を振り、「ありがとうございました」と来場者を見送った、最終日のラストシーン。感謝の笑顔、感動とさびしさの涙―。「これが半年間の集大成です。あの笑顔や涙が自然に出てきたんですよ」と岩清水秀利ボランティアセンター長は実感を込める。

 約三千四百人の公募登録ボランティア「フローラフレンズ」。三度の研修で有料施設に見合うサービス水準を維持できるのかと不安視もあった。開幕当初は服装の乱れや来場者とのトラブルもみられたが、最後には予想を超える活躍を見せた。

 毎日のボランティアニュース発行などで情報を共有。交流を深めると、仕事も円滑に進むようになり、来場者の側に立ったきめ細かな配慮も行き届くようになった。目標を上回る来場者数は最前線でかかわったボランティアの貢献も大きい。

 ワールドカップ、国体と続いたビッグイベントも花博閉幕で一段落。高まったボランティアの機運はどうなるのか。フローラフレンズは、業務改善、自主運営を推進した「コアチーム」を中心に今後の在り方を検討している。その一人、吉田富美さん(藤枝市)はワールドカップのボランティア仲間に誘われ、三イベントとも参加。その経緯から「経験を生かさないのはもったいない」と強調。具体的な活動形態は未定だが、跡地整備後のガーデンパークの維持管理に意欲的だ。

 花博ボランティアリーダー養成講座の修了生で構成する「チーム2004」は四年前に発足。年月かけて準備した晴れ舞台が幕を閉じるが「すぐ動ける組織力は保ちたい」と池谷俊裕会長(島田市)。築いたネットワークや結束力の維持のため、チームの形を維持する方針で緑化関連イベントでの活動を描く。

 池谷会長は「どういう姿勢で取り組むかを大切にし、宝物をもらえた」と単なる数合わせのボランティアではなく、中身のある人づくりにつながったことを最大の成果に挙げる。全校生徒で活動に参加した浜松市立庄内中の佐藤和彦校長も「体はくたくた、心はぴかぴかと生徒が答えてくれた」と成長を喜ぶ。三大イベントで経験ともてなしの心を培った「静岡のボランティア」は貴重な財産として今後も引き継がれていく。

(浜名湖花博取材班)

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