ハマボウは、熱帯性の広葉落葉低木(高さ1〜3m)で、成長速度が速い特徴を持っています。さらに耐乾性と耐塩性にすぐれていることから、潮風が強い太平洋側の海岸地帯では防風樹や庭園樹にも利用されています。
河口に群生しているハマボウは根や枝が海水に浸ったり乾いたりすることが、熱帯地方のマングローブに似ているため、半マングロープとも呼ばれます。また絡み合う根の隙間には様々なプランクトンが発生して、魚やエビ・カニ等の生き物のエサとなり、さらに根の隙間はカニなどの生き物の寝床にもなっています。
下田市はハマボウを市天然記念物に指定し、それを周遊して観賞できる730mに及ぶボードウォークを設置しました。また、他の地区にもハマボウ公園が整備され、保護活動が行われています。
ハマボウは豊かな自然環境が残っていることを表す指標と言えます。身近にある熱帯性の美しい花を鑑賞しながら、地域の自然環境の大切さを考えてみましょう。