タンポポのような花の下に、すっと細長い茎が伸びる。ただそれだけの、シンプルな形がかわいいと女性に人気の高いガーベラ。一輪でもブーケにしても、茎を切って花だけを飾っても、どれも絵になるところが魅力。赤、ピンク、オレンジ、白と色も多彩で、花屋ではすっかりおなじみの”顔“だ。
このガーベラこそ、花産地・浜名湖地域で温室栽培される花の中で、「生産全国一」の花の代表格。”ガーベラなら浜松“と花き園芸の世界では知られた一大産地なのだ。
原産は南アフリカで、日本名は「花車」。日本には明治末期に入ってきたが、浜松市で栽培が始まったのは昭和四十年代。他の花に比べて手間がかからず、通年の収穫が一定していることから県内に広まり、中小輪系が出てきた五十年代に浜松で一気に拡大。現在、浜松、湖西市を中心に百十戸が、実に百品種余りを生産している。
消費者の花のし好は、変化が早い。花びらが細く糸状だったり、マリモそっくりの形をしていたり、「これがガーベラ?」と驚くような品種が次々開発されている。農家も市場の動向に即応しようと、「JAとぴあ浜松」にガーベラ協議会を結成し、情報収集に、良質の栽培研究にと、「日本一」を維持する努力を続けている。
浜名湖の恵まれた気候に育まれたガーベラ。あのかれんな表情に、浜名湖の澄んだ光景が重なって見えてきそう…。 |
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撮 影●フォーション
花提供●ハナ清
場 所●東急ハ−ヴェストクラブ浜名湖 |